二つ目は、足の指の間を保護すること。
ドラッグストアで取り扱っている「液体ばんそうこう」を塗ると、摩擦をガードできる。通販で購入できる「靴擦れ防止スプレー」を吹き付けると、一時的に皮膚を硬くできるという。

「紹介した中でのお勧めは、靴擦れ防止スプレーですね。指の間だけではなく、靴擦れが気になるところ全てをカバーできます」
これらと併せて「ゆっくり歩くようにする」と、さらなる改善が期待できるそうだ。
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それでも痛む&鼻緒にこだわるなら
また、ビーチサンダルであれば「ソール(底面)が軟らかい製品」を選ぶこともポイント。ソールが硬いとその分、指の間はこすれやすくなってしまうという。
「履いた時に軟らかく、沈む感覚があるものが望ましいです。ビーチサンダルと見た目が似ている『リカバリーサンダル』(足の疲労回復を目的としたサンダル)は比較的靴擦れしません」
げたは底面がどれも硬いので、残念ながら、ある程度痛くなるのは避けられないそうだ。

佐藤さんはどうしても鼻緒にこだわるなら、足首や甲を抑える「ストラップ」が付いたリカバリーサンダルにしてもいいのではないかと話す。浴衣と合わせても「違和感はない」そう。
足の指の間が痛むなら、まずは工夫やグッズを試してみる。それで厳しいなら、製品の選び方を検討してみてはいかがだろうか。

佐藤靖青(さとう・せいしょう)
イギリスで靴設計の基礎を学び、20代は靴設計の業界、30代は靴修理(リペア)の業界で研鑽を積む。その中でフィッティングの重要性に気付き「シューフィッター」の資格を取得。現在はプロシューズアドバイザーとして活動するほか、ブログやYouTubeで情報発信をしている。
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