高齢化や過疎が進む中山間地域で高齢者などの移動支援を充実させようと新見市で産官学による連携プロジェクトが始動しました。

協定を結んだのは新見公立大学や新見市、岡山トヨタ自動車など5者です。
このプロジェクトは、過疎化が進む中山間地域において移動手段の確保と福祉サービスの充実を一体的に進めようというものです。

今年秋からは高齢化率約46%と住民のほぼ半分が65歳以上の新見市大佐田治部地区で実証実験を開始。
公立大学の学生らが高齢者の声を聞きながら外出しやすい環境づくりや介護予防など地域課題の解決に取り組みます

(新見公立大学健康科学部地域福祉学科 高杉公人教授)
「外出がテーマ。外出に学生が付き添い学生と高齢者が一緒に楽しんで高齢者の人たちの生活自体が豊かになる。それを目的に実証実験していく」

(岡山トヨタ自動車 梶谷俊介社長)
「うまくいく形が見える。全国にも広がる可能性がある。他の地域と情報交換をしながらより全国に広がればいい」

移動の不安などを抱える中山間地域の問題解決に向けたこの取り組みは地域の未来を見据えた新たな一歩となりそうです。

岡山放送
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