アドバイスのはじめは聞くことから

アドバイスをする際、私たちが最も力を入れるのは「何を言ってあげたらいいか」を考えることです。それは自然なことなのですが、同じか、それ以上に力を入れてすべきことがあります。それは、相手の悩みをよく聞くことです。

そう言われると「それはやっている」と思う方が多いでしょう。では、質問です。よい聞き方とは、具体的にどのように聞くことでしょうか?

相手の悩みをよく聞くことが大事(画像:イメージ)
相手の悩みをよく聞くことが大事(画像:イメージ)

パッと自信を持って答えられる方は、この項を飛ばして構いません。ここからは、「よい聞き方とは」と聞かれても具体的なイメージがわかない方に向けて解説します。

よい聞き方は、一般的に「傾聴」と言われる聞き方のことで、具体的には次のようにします。

(1)目を見て
(2)相手の話のペースに合わせてあいづちを打つ
(3)共感的に

順に解説します。

「目を見て聞く」ことの注意点

「(1)目を見て聞く」ことの意義は理解できるでしょう。スマホを見ている相手に話しても、聞いてもらっている感じはしません。

だから「目を見て聞く」なのですが、「アドバイスをする側」「アドバイスを受ける側」のどちらかに、目を見て離すことを苦手にしている人がいる場合は、少し工夫が必要です。