伊東市の田久保眞紀 市長が市の広報誌に大学卒業と記載しながら除籍となっていた問題で、市長の10年来の知人が取材に応じ、以前、本人から「卒業していない」と直接耳にしたことを明らかにしました。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては市が発行した最新の広報誌や報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記されている一方、市長は7月2日に記者会見を開き、実際には除籍されていたことを公表しました。
会見で田久保市長は「卒業したと勘違いしていた」と話しています。
この問題に関しては、市議会で強い調査権限のある百条委員会の設置議案と市長に対する辞職勧告決議案が提出されることになっているほか、市民が週明けにも公職選挙法違反の疑いで刑事告発する方針です。
こうした中、田久保市長の10年来の知人が取材に応じ、以前、本人から東洋大学法学部に在籍していたという話と共に「でも卒業していなんですけどね」と聞いたと明らかしました。
この知人は「彼女がなぜ卒業にこだわったのか理解が及ばない」と疑問を呈しつつ、「彼女の性格からすると本当に勘違いで済む話なのかという気もする。10年前には『卒業していなんですよね』と言っていたわけなので卒業していなかったことについては十分に認識していただろうし、それが勘違いで済む話ではまったくない」と断じています。
その上で、今回の学歴詐称疑惑について「やりそうな話だなとは思った。話を盛るところがあった。自分が本当にやってきたのか疑わしいことも『私は専門的な知識を持っている』と平然と言っていたので、そのへんのところを考えると嘘とは言わないまでも、かなり話を大きく持ってしまう傾向のある人。ずっと話していると辻褄が合わなくなってくることが度々あり、話半分で聞いておけばいいかなと付き合っていた」との認識を示しました。