6月、岡山市の旭川で溺れた女子中学生と助けに入った男性が犠牲となった水難事故を受け、岡山市消防局が水難救助の訓練を公開し、改めて水辺の事故への注意を呼びかけました。
訓練が行われたのは事故があった旭川の上流です。
(三竿雅義記者)
「川に取り残された人を救出しようと救助隊員がボートで救出に駆けつけています」
訓練には岡山市中消防署の消防隊員8人が参加。そのうち4人が川の流れに逆らってボートを動かし、慎重に要救助者を救い上げていきます。
このように増水した川での救助は普段から訓練を重ねている隊員でも危険と隣り合わせだと言います。
(岡山市中消防署特別救助隊 柳迫浩之隊長)
「穏やかに見える場所でも急に深くなるところがあったり、砂などで足を取られ滑りやすい場所があったりするので水辺に近づく時はライフジャケットを着用。入る際にはそういう危険があることを知ってもらうことが大切」
6月11日、岡山市北区中井町の旭川で発生した水難事故では13歳の女子中学生が溺れて死亡、助けに入った男性も犠牲となりました。
事故に遭遇し、救助が必要と感じても決して水に入らず、まずは119番通報。そして溺れている人を落ち着かせることが必要です。
(岡山市中消防署特別救助隊 柳迫浩之隊長)
「落ち着いた口調で落ち着かせしっかり息を吸って顎を上げ、上を向いてもらい大丈夫と伝える」
岡山市消防局では市民にこうした正しい知識を身につけてもらうよう、啓発活動を積極的に行うことにしています。