7年前の西日本豪雨など水害が繰り返されてきた倉敷市真備町で歴史や教訓を伝える動きが広がっています。住民グループなどによって水害を伝える表示板にQRコードが付けられ、6月17日、報道陣に公開されました。
水害の歴史が刻まれたステンレス製の表示板。QRコードにスマートフォンをかざすと地元の小学生が説明する動画を見ることができます。
このQRコードは倉敷市真備町の住民グループ、「まび創成の会」などが水害の教訓を幅広い世代に伝えようと真備町川辺地区の10カ所の表示板に設置したものです。制作には西日本豪雨で被災した高校生も携わっています。
(西日本豪雨で被災 水島工業高校 平松大幸さん)
「当時僕は10歳だったので、家が無くなったとか分からなかったが、17歳になると二度と起きてほしくない。いろいろな人が知れば今後の生活にいきると思う」
(まび創成の会 森脇敏チーフアドバイザー)
「復興は済んだと話をされるが、我々、被災して家が無くなった人間は死ぬまで、棺おけに入るまで一生、復興は無い。今後、真備町の水害常襲地と言われるところを水害が無い真備町にしたい」
まび創成の会は今後、真備町全体に表示板を増やしていきたいとしています。