佐賀空港配備を目前に控えた陸上自衛隊のオスプレイについて中谷防衛大臣は、木更津駐屯地からの17機すべての配備を待たずに、1機だけでも着陸後すぐに訓練を始め、緊急事態への対応が可能との考えを示した。

着陸後「1機からでも活動できる」

2025年7月9日から始まる陸上自衛隊オスプレイの佐賀空港配備を控え、駐屯地の整備は大詰めを迎えている。

佐賀空港配備を目前に「駐屯地」整備が大詰めを迎えている
佐賀空港配備を目前に「駐屯地」整備が大詰めを迎えている
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駐屯地には、巨大な格納庫が3つある。3棟合わせてオスプレイ17機を収容できるようになっている。木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイが順次、配備され、8月中旬までに完了する計画だ。

オスプレイの格納庫
オスプレイの格納庫

配備を目前に控える中、中谷元防衛大臣がサガテレビの単独インタビューに応じた(2025年6月11日)。

佐賀県でのオスプレイの飛行訓練の開始時期について防衛省はこれまで「検討中」としていた。この点について、中谷大臣は次のように述べた。

Q、7月9日に1機目を配備。訓練はその後すぐに始まりますか?
中谷防衛相:
はい。できるところから始める。安全を確認するのが第一。飛行の安全性を確認し次第進める

Q、1機目単独でも訓練するということですか?
中谷防衛相:
佐賀に着陸するということはそれだけの内容の訓練を伴って来ている。着陸をしたオスプレイは逐次訓練も含めて活動する。1機からでも活動できるし、いろんな任務、緊急事態の対応ができるように訓練している

中谷大臣はこのように述べ、1機目の配備後、すぐに飛行訓練を始めることを初めて明らかにした。

約420人の自衛隊員が佐賀に移駐

駐屯地には8階建ての隊庁舎が建設され、6月中に整備を終える予定だ。ここは主に独身の隊員が生活する場所となる。

駐屯地が開設すれば、約420人の隊員が配置される。中谷大臣は、“住民とのつながり”を重要視する考えを示した。

中谷防衛相:
駐屯地の開放をしたり、行事に地域住民の皆さんが参加したりできるようなイベントも開催していきたい。地元の祭りにも(隊員が)参加できればいいなと思っている

目前に迫っている陸上自衛隊オスプレイの佐賀空港への配備。中谷防衛大臣は「基地を開設する以上は、地元のみなさんに親しんでいただく。喜んでいただく仕事ができるよう精一杯努めなければいけない」と述べ、配備への理解を求めた。

中谷防衛相:
何よりも大事なのは地元の方々の理解・納得・共感。できるだけ地元の行事や意見交換の場を作って、”地元の一員”になるように。指令一同、隊員も『地元の皆さんと共に生活していくんだ』という意識を持って活動していきたい

(サガテレビ)

サガテレビ
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