絶滅危惧種に指定されている淡水魚、アユモドキの密漁を防ごうと環境省や警察などによる合同パトロールが6月16日、岡山市で行われました。
岡山市中区で行われた合同パトロールは環境省の職員や警察官らが参加し、アユモドキなど希少生物の生息が確認されている用水路沿いを歩いて回り不審者がいないか確認しました。
泳ぐ姿がアユに似ていることからその名が付いた淡水魚「アユモドキ」。岡山県と京都府のごく限られた地域にしか生息が確認されていない絶滅危惧種で、捕獲や取引は法律で規制されています。環境省によりますと密漁が疑われる不審な行為の情報提供は2024年、岡山市内で17件寄せられたということです。
(中国四国地方環境事務所 野生生物課 小林靖英課長)
「明らかに怪しい場合は警察に通報したり、気になる時は環境省の事務所や 市役所に連絡してほしい」
アユモドキは夏の産卵時期に活発になることから今後、密漁が多発する恐れがあり、環境省は周辺住民に協力を依頼するほか、用水路を監視するカメラを設置するなどして対策したいとしています。