高値が続く、主食のコメをめぐって熊本でも動きがあった。政府が随意契約で放出した備蓄米が、6月7日から熊本県内の量販店でも販売開始。注目のコメが消費者の手に渡る瞬間を取材した。

開店前から人が並び行列は400人超えに

6月7日午前7時40分、熊本市東区の『MrMax熊本インター店』では、開店までまだ1時間以上あるが、既に多くの買い物客が100メートル以上列を作っていた。

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備蓄米を買い求めようと並ぶ人の列は当初250人くらいだったが、時間を追うにつれてどんどん増え、最終的には400人を超えた。

開店を待つ人は「私がここに到着したのは朝5時半くらいですかね。4時半に起きて」や「女房が『ぜひ行きたい』と言うもんだから」と話す。この状況に、店側も開店時間を15分繰り上げることになった。

約5000トンの備蓄米を3カ月に渡って販売

ミスターマックス・ホールディングスによると、熊本県内に店舗を持つ大手小売り業の中で随意契約の備蓄米を販売するのは初めてだという。

ミスターマックスの古屋清隆取締役は「〈何とかお客さまにいち早くお届けしたいんだ〉という思いで各(取引)企業さまにご協力いただいた中で、(現状で)最下限の価格をつけさせていただいた」と話す。

価格は5キロで税込み1944円。6月7日は700袋が用意されたが、約30分で完売する人気ぶりだった。

買い物客は「買えました。楽しみにしていました。なんかホッとしたのと、〈どんなお味かな〉というのが楽しみですし」や「そうですね、これくらいの値段で買えれば助かりますよ。消費者は。あとは農家さんのね(支援策や増産が)今後、どうなるかですよ」と話した。

今回、MrMaxのチェーン全体では約5000トンの備蓄米を政府から随意契約で購入。6月10日以降、順次全国にある57店舗で約3カ月間にわたって販売する計画だという。

(テレビ熊本)

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