職場での熱中症対策が6月から義務化されたことを受け、6月9日、岡山市で県内の企業を対象としたセミナーが開かれました。
岡山労働局が開いたセミナーには県内の建設業や製造業などから約80人が参加しました。対策の柱は「重症化予防」で熱中症の恐れがある労働者を早期に発見して、職場で報告する体制を整えるほか、体の冷却など応急措置を施したり、医療機関を受診させたりする手順を定めることが義務付けられました。
厚生労働省によりますと2024年、全国の職場で熱中症により死亡した人は31人で、3年連続で30人台で推移していて、特に、建設業や製造業で多いということです。
(参加者は…)
「会社で積極的に従業員の体調の管理にもっとアプローチしないといけないことが分かった」
(岡山労働局健康安全課 貞宗恵治課長)
「熱中症になった時は早く自分から言う、もしくは周りの人が早く見つけて医療機関に搬送することで熱中症で重篤化する人が減る」
岡山労働局は、こうしたセミナーを通じて熱中症対策への意識を向上させ、職場での熱中症の重症化を未然に防ぎたいとしています。