日常を彩る情報を届ける『カラフルデイズ』今回は石川テレビの新人アナウンサー、古賀華梨アナウンサーがお送りする「情熱的NEWスイーツ」特集。形も味わいも独創的な、二つのスイーツ店を訪ねた。

『失敗を重ねて完成させた』唯一無二のソフトクリーム

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石川県野々市市にあるミルクファーム。2024年に移転・オープンしたばかりの注目店だ。ナチュラルでかわいらしい雰囲気の店内には、ソフトクリームだけでなく、贈り物にしたくなるようなグッズも展開されている。日本だけではなく、世界各国のオーガニックスイーツやコーヒー、洋服など様々だ。

「他には無いものをご用意しております。」と話すのは店主の白尾陽子さん。紹介してもらったのは、『蜂の巣が入った蜂蜜』ハンガリー産のアカシアの蜂の巣が入っていると言う。それ以外にも豊富な種類の蜂蜜も取りそろえている。

そんなオーガニック食材にこだわる「ミルクファーム」が作り出すのは、形も美しい「自然派ソフトクリーム」

壁には種類豊富なソフトクリームの写真が掲示されている。白尾さんは「オーガニックのフルーツをたっぷり使用した、着色料などは一切使っていない、天然のフルーツを使ったソフトクリーム」と紹介する。

ソフトクリームやパフェに使うソースやシロップは、自家製。そして、この日、期間限定で味わえると言うのが、「マイヤーレモンのソフトクリーム」

マイイヤーレモンを見せてもらうと、レモンのようなツンとした形をしているが、色はオレンジ色をしている。白尾さんによると「レモンよりも酸味が少なくオレンジよりも甘みはないが、八朔のような風味がある」そうだ。

そして提供されたソフトクリーム。驚くのはその形だ。うねうねと独特の曲線を描いている。「巻き方はオリジナルなので企業秘密」との事で、白尾さんが失敗しながら積み重ねたテクニックを駆使して完成さたのだそう。

食べて見ると「ミルクの甘みとあとから柔らかいレモン、オレンジのような酸味があります」と古賀アナウンサーも絶賛。白尾さんも「ミルクと合わせることによってクリームチーズのようなレアチーズケーキのような風味になっています。」と補足する。

このほか、マイヤーレモンを味わえる期間限定パフェも登場。ソフトクリームの下には自家製ピューレがたっぷり入っていて、仕上げには蜂の巣が乗せられている!

白尾さんは「蜂の巣を食べたことがない人が多いと思うので、気軽に食べてもらいたい」との思いで添えたそうだ。古賀アナが食べて見ると…「普通の蜂蜜より、濃厚な感じがしますね。」さらに食感については「ちょっとグミみたいな感じ」なんだそうだ。そしてマイヤーレモンのピューレをソフトクリームと一緒に食べると「レモンの酸味が爽やかでミルクとの相性が抜群」と絶賛していた。

「一口ごとに違う味わい」絶妙な組み合わせの焼きタルト

次に訪れたのは、金沢市長坂にある「ルール・ブルー」今年3月にオープンしたばかり。広々とした店内は緑もたくさんあり、ゆっくりとケーキを楽しめる空間が広がっている。

シェフパティシエは、須藤龍名さん24歳。休みの日もケーキ作りに没頭するほど、ケーキ作りが大好きという、若き実力派だ。

この店のメインは『焼きタルト』焼きたての焼き菓子のおいしさを届けたかったと話す、須藤さん。「焼きタルトにはフルーツがはいっているが、焼きと言う工程で果汁がしみこむことによって、フレッシュなものとは違ったフルーツのおいしさを届けられる。」と焼きタルトをメインにした理由を話してくれた。

まずは『台湾パインとココナッツの焼きタルト』を食べて見る事に。「パインがすごくジューシーでタルト自体は甘さが控えめ、いろいろなフルーツの味が引き立っていると言う感じがする。」と古賀アナウンサーの食レポも饒舌に!。須藤さんは「南国っぽさを出したかったので、アンズのジャムにオレンジとマンゴーのピューレを使ったコンフィチュールを混ぜて演出した。」と教えてくれた。

そしてココナッツについては、香りを出すために提供する直前に火を入れているとの事。須藤さんは「南国の風味を出したかったので、マンゴーが主体なんだけれども、パッションフルーツでちょっと酸味を出して、オレンジも入っているので爽やかに食べ終われるように工夫している。」と話していた。

続いては『ブルーベリーと紅茶のクランブルタルト』アーモンドクリームにカシスジャムを混ぜて焼いたものだが…。

「マーブル状にすることで一口一口、口の中に入ってくるカシスのジャムの量が変わってくるので、一口ごとに違う味わいを楽しめるように工夫して作りました。」と須藤さん。たっぷりのブルーベリーを乗せたあと、最後には紅茶のクッキーをトッピング。食べて見ると…「ブルーベリーのやさしい酸味がすごくタルトの生地と合います。カシスのすごく上品な酸味も感じますね。」

須藤さんによると、クッキーにもこだわりがあり、「パウダーではなくてちょっと粗めにひいた紅茶の茶葉を使っていて、それによって最後まで口の中で風味が残るので、豊潤な香りを楽しみながら食べ終われるかなと」と、解説してくれた。

他のタルトやケーキにも須藤さんの味のストーリーが隠れているそうだ。須藤さんは「新しい味に出会える、そんなタルト屋さんです。広々とした空間で、ゆっくりとした時間を過ごしに来てください。」と話していた。

カレーサブレに込められた若きパティシエの挑戦

スタジオにお土産として登場したのは「ルール・ブルー」のカレーサブレ。

甘いのか、しょっぱいのか!?試食すると…「サブレの良いところがぎゅっとつまりながら、甘みがほんのりありつつ、しっかりカレーなのにスイーツ感があって、ビールも飲めそう。」「カレーをナンで食べたときの口の感覚に似ている。」「スパイシーな感じがして美味しい!」など、意外な組み合わせに驚きの声があがった。

このカレーサブレは「ルール・ブルー」が夜カフェも営業している事から、甘くなく、さらに石川らしいものをと言うことで開発されたという。24歳の若きシェフパティシエ、須藤さんらしい斬新なアイデアだ。

両店舗とも、情熱あふれる思いで手間暇かけて作られた「情熱的NEWスイーツ」是非、現地まで足を運び、職人技が光る逸品を味わってみてはいかがだろうか。

(石川テレビ)

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