交通事故の被害による悲しみを減らそうと、遺族が訴えます。2014年、危険ドラッグが関係する交通事故で11歳の娘を亡くした善通寺市の遺族が6月5日、高松市で講演しました。

(秋山隆志さん)
「このようなことになるのなら、無理やりでも迎えに行けば良かったと今でも思っている」

講演したのは、善通寺市の秋山隆志さんと裕紀子さんの夫婦です。被害者支援に携わる約190人を前に、事故当時の記憶を語りました。

2014年1月29日、夫婦の娘で当時小学5年生だった実久さん(当時11)は、下校中に軽乗用車にはねられ、9日後に死亡しました。運転していた男は事故の前、危険ドラッグを使用していました。

講演で2人は、「今でも事故からの一連の状況が目に浮かぶ」、「同じような体験をした被害者家族と話すことで、凝り固まっていた気持ちが解けていった」などと話しました。そして、「被害者にも加害者にもならないでほしい」と訴えました。

(秋山隆志さん)
「話をすることが、実久を育てた家族としての宿命と思うので、続けていこうと思う」

また、夫婦は、各機関の連携を強化し、被害者の支援をより良いものにしてほしいと話しました。

岡山放送
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