新緑の季節に毎年、渡り鳥の「アオバズク」が渡来する小学校があるという。この小学校では「アオバズク」にちなんだ体操を考案し、毎朝体を動かしながら親しんでいるそうだ。ことしも渡来したとの情報を得て、いざ「アオバズク」を撮影しようと、UMKテレビ宮崎の藤松アナウンサーが小学校に出かけた。
アオバズクを撮影したい!

藤松アナウンサー:
赤江小学校で「アオバズク」が確認されたと連絡をもらった。今日はいるのか?行ってきます!

「アオバズク」は全長30センチほどのフクロウの仲間で、普段は東南アジアに生息している。宮崎市の赤江小学校ではアオバズクがおよそ20年前から毎年、繁殖期であるこの時期に渡来し、イチョウの木で確認されている。

赤江小学校 山元朋彦教頭:
ちょうどここに、この辺にいた。

赤江小学校 山元朋彦教頭:
こんな感じで。二羽止まっていた。
宮崎県では絶滅危惧種に指定されている「アオバズク」だが、赤江小学校ではことしも5月20日、渡来してきたことが確認された。なんとしても「アオバズク」を見つけたい!

(Q.見つけるコツは?)
赤江小学校 長尾岳彦校長:
とにかく見る!
校長先生のアドバイス通り、木の上を目を凝らしてくまなく探すが・・・なかなかお目にかかれない。そこで…

♪早寝早起きホーホー ごはんをもりもりホーホー

アオバズクが大好きな児童たちが「アカバズク体操」を始めてくれた。2024年に歌詞を児童が考えて作ったもので、毎朝、各クラスで体操をしているという。なぜ「アカバズク」なのかというと、「赤江小学校」にちなんで名付けたという事だ。
そこに、「ホーホーホーホー」と鳴き声が・・・!

子どもたちの体操に導かれて「アオバズク」来てくれたのか!?と思いきや、「アオバズク」になりきった先生だった。
先生:
児童が待ち望んでいる存在ではあるのかなと。見に行ったりとか、「来てたよ」みたいな話を朝してくれる子もいる。

藤松アナウンサー:
きょうはいなかったが、また探したいと思う。アオバズクーーーウ・・・
強力な助っ人を呼んで2日目にのぞむ

藤松アナウンサー:
きょうこそリベンジ!「アオバズク」が見たい。お願いします!今回は、野鳥の会の田辺さんに助っ人として来ていただいた。

日本野鳥の会・宮崎県支部 田辺英樹さん:
きょうは大丈夫と思って来た。一緒に見に行ってみましょう!

田辺さん:
ここしばらく姿が見られたのが、だいたいこの空間。
藤松アナウンサー:
今は・・・。
田辺さん:
今は・・・いないですね。
藤松アナウンサー:
いない・・・。
2日目も、残念ながら「アオバズク」は見られず・・・・。それでも先週、確かに目撃されていた。

日本野鳥の会・宮崎県支部 田辺英樹さん:
「アオバズク」が巣を作って繁殖をするには適した場所という判断をしている。イチョウの木で巣を見張るオスの姿を見ることができる。メスは近くにある古い木に巣穴を見つけて、巣を作って卵を温めている。成長と雛が生まれる過程も確認ができるというのは素晴らしいこと。児童たちが「アオバズク」を自分たちの家族みたいに思っているということで、大変珍しいことであり、いいことだなと感じている。

(Q.アオバズクが来てどうですか?)
子供:
うれしい!
フクロウの仲間のアオバズクは、学校に「福」を運んできてくれているように感じた。例年だと雛が巣立つ7月下旬まで赤江小学校にいるそうだ。番組では、アオバズクにお目にかかるまで引き続き、その姿を静かに追いかけていきたいと思う。
(テレビ宮崎)