鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
神奈川で生まれ育った自分にとって、北海道は憧れの土地だった。
その広大な景色を一目見ようと、大学1年生の夏に神奈川から普通列車を乗り継いで北の大地を初めて踏んだ。
車窓から眺める雄大な景色に心を奪われ、就職してから数年間、札幌に住んだことがあるほどに北海道が好きになった。
あの地平線の向こうに、いったいどんな景色が広がっているのか。
旅している時、心は常に踊っていた。
緑も爽やか!6月の北海道
■厚岸町(あっけしちょう)

別寒辺牛川(べかんべうしがわ)沿いに広がる湿原を通る花咲線。「ここが日本なの?」と思わず感嘆した。
■弟子屈町(てしかがちょう)

藻琴山展望駐車公園は天の川を綺麗に眺められる。満天の星空に、日常の悩みが溶けていくようだった。
天国?実在の花畑です。
■中富良野町

「ファーム富田」。夏はラベンダーが咲き誇る季節。色とりどりのお花に、多くの人が毎年魅了されている。
■北竜町

「北竜町ひまわりの里」は、国内最大級のひまわり畑。東京ドーム5個分の敷地に広がるひまわりはまさに圧巻。
「一人旅研究会の“日本”ノスタルジック写真館」連載一覧