鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

全国で見られる田園地帯は、田植えから収穫の時期まで様々な景色を見せる。

春は田に水が張られ、まるで鏡のようだ。

夏。元気に育った稲の緑と、青い空の組み合わせが心に刺さる。

秋には黄金の絨毯が広がる絶景だ。

一番好きなのはGW明けから盛夏の頃。

入道雲、虫の声、田んぼの畦道、虫取り少年の背中。あぁ、郷愁。
 

広大な平原の水鏡【北海道】

北海道三笠市

北海道三笠市(2022年6月撮影)
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北海道の米の生産量は新潟県に次いで全国第2位。向こうまで水田が規則正しく並ぶ姿が壮観。
 

北海道江別市

北海道江別市(2021年6月撮影)

夕暮れ時。太陽が雲に程よく隠れ、光芒と水田の美しい共演が見られた。なんだか幻想的だ。

山と水田が織りなす絶景【東北】

青森県田舎館村

青森県田舎館村(2024年7月撮影)

晴れの日の田園地帯を歩くと気持ち良い。著者紹介で使用している写真はここで撮影した。

 

秋田県仙北市角館町

秋田県仙北市角館町(2024年6月撮影)

田植え直後の水田。水面に空が反射していて、ただの道端の景色さえも、絶景になってしまう。