夏場に使う機会が増える日傘は、これがあれば「どんな日差しも大丈夫」と思いがち。

しかし、傘のスペシャリストである田中正浩さんによると、扱いによっては本来の性能が発揮できないそう。使える期間には“寿命”もあるというので、留意点を教えてもらった。

日傘には3つの機能がある

日傘は「太陽の光から身を守ること」を目的としたもので、主にこうした機能を備えている。

遮光:目に見える光(可視光線)を遮る
紫外線(UV)カット:紫外線を遮る
遮熱:人が感じる熱を軽減する

太陽の光から身を守る(画像はイメージ)
太陽の光から身を守る(画像はイメージ)
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これらは生地に特殊加工を施すことで備わり、可視光線・紫外線・熱、どれかの対策に特化したものもあれば、全てを兼ね備えた“フルスペック”もあるそうだ。

晴れ専用と兼用タイプの違いは?

田中さんによると、日傘として使える商品は次の3タイプに分類できるという。

晴れ専用傘:日傘としての性能を高水準で兼ね備えるが、雨を防ぐことには向いていない
晴雨兼用傘:日傘に撥水・耐水加工などを施したもの。軽い雨の日にも使える
雨晴兼用傘:雨傘を加工したもの。強い雨の日にも使えるが、日差しを遮る効果は控えめ

日傘にもタイプがある(画像はイメージ)
日傘にもタイプがある(画像はイメージ)

「日傘としての性能は、晴専用傘>晴雨兼用傘>雨晴兼用傘と考えてください。今は、晴れの日と雨の日どちらも使える、兼用タイプが普及していますね」