ちなみに、コンビニなどで売られているビニール製などの“安い傘”は、一般的な傘に比べると構造が簡易にできている。取り扱いには一層注意してほしいとのことだ。
「安い傘は骨と生地が接着されておらず、プラスチックパーツで留めているだけの構造になります。どうしてもひっくり返りやすく、壊れやすいといえます」
強風なら使わない選択肢も
そしてもし、強風がひどいなら「傘を使わない選択肢もある」と田中さんは言う。
風速20~25m程度まで耐えられる製品もあるが、壊れたり、他人をけがさせたりする可能性もあるので、目安として風速10m以上なら、傘の使用は控えてほしいそう。

「強風の時は風の力に耐え切れなくなり、傘を手放してしまうこともありますので、注意が必要でしょう。出歩く場合は、レインコートなどの雨具を使用されることを勧めます」
傘をひっくり返さないことは、長持ちさせることにもつながる。雨風が強い日の参考にしてみるといいかもしれない。
(雨の日に体がぬれない傘の持ち方、選び方はこちらの記事へ)
(日傘の「晴雨」と「雨晴」の違いは?特徴と選び方はこちらの記事へ)
田中正浩(たなか・まさひろ)
全国の洋傘製造業者の有志で構成される「日本洋傘振興協議会」の事務局長。傘についての専門的知識の資格“アンブレラ・マスター”の取得者でもある。傘をより機能的に、心地よく使ってもらうための情報発信をしている。
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