ハンセン病療養所で進む検証の中で…731部隊関連の業務日誌に“人体実験”

「虹波」は戦時中、旧陸軍が、寒冷地での兵士の体力増進を目的に開発したとされる。

熊本県のハンセン病療養所「菊池恵楓園」では、入所者少なくとも472人に対し行われた「虹波」の人体実験を裏付ける資料が3年前に確認され、検証が進められている。注射のほかに膀胱や脊髄腔内など、あらゆる方法で投与が行われていたほか、激しい副作用があっても中止されることなく、実験中に9人が死亡したことも明らかになった。

菊池恵楓園歴史資料館所蔵の資料にみられる「死亡」「9例」という記載
菊池恵楓園歴史資料館所蔵の資料にみられる「死亡」「9例」という記載