中東情勢の悪化で供給への不安が続く原油。原油への関心の高まりで、人気マンガの“聖地”に再び光が当たっています。
先週末、静岡県牧之原市の相良油田で開かれていたのは2年に1度のイベント“原油の汲み上げ”。
県内外から大勢の人が訪れていました。
来場者:
日本で原油が取れることも知らなかったので、すごいと思った。(Q.きょうはどこから?)千葉県から来ました
太平洋側唯一の油田として、明治から昭和にかけて約80年にわたり原油を産出した牧之原市の相良油田。
この場所に足を運ぶ人たちの理由は原油への関心の高まりだけではありません。
相良油田資料館・大石勇二 館長:
こちらのアニメ「Dr.STONE」コーナーがいま人気で、実は相良油田がこのアニメの中に登場しています
相良油田の石油坑に隣接する公園の中にある資料館。
資料館に設けられているのがDr.STONEコーナーです。
アニメにもなっている人気マンガで、主人公が仲間たちと一緒にゼロから文明を作り出していく冒険の物語。
4月から最終章の放送が始まっています。
その人気マンガに相良油田が登場し、資料館も4月5日のリニューアルを機に主人公の等身大パネルを設置するなど大幅にスペースを増やしました。
もちろんマンガの“軌跡”は資料館だけではありません。
相良油田資料館・大石勇二 館長:
こちらがDr.STONEのマンガの中に描かれている手掘り小屋。マンガの中では柵・看板・外灯まで忠実に描かれている
さらには…。
相良油田資料館・大石勇二 館長:
これが“たたら”という井戸内の作業者に新鮮な空気を送る道具。ここは実際に体験ができるので、大変人気があります
訪れるファンの中にはマンガをもって園内を散策する人もいるということです。
そんな大人気作品にも登場する相良油田が発見されたのは1872年。
最盛期には年間720キロリットルの原油が採れていましたが、その後減っていき、1955年には完全廃坑しました。
こちらはいまから50年ほど前、1973年の映像です。
相良油田で男性が大きなフラスコにすくったのは琥珀色の液体、原油です。
また、油田で産出された天然ガスが流れた管にライターの火をつけると…。
大きな炎が上がっていました。
1980年代には、手掘り小屋を復元するなど相良油田の歴史や当時の石油産業を知ってもらうための観光・学習スポットとして整備が進められてきました。
そして、いま原油への関心の高まりとマンガ人気が重なり再び浴びている脚光。
施設の職員も多くの人に知ってもらうチャンスだと意気込んでいます。
相良油田資料館・大石勇二 館長:
Dr. STONEの聖地は全国の中でもここだけしかない。開発者の苦労など話が盛りだくさんなので、ぜひ来て話を聞いてもらいたい