なお、おもちだとうまくイメージができないという人は、バターやアイスなど溶けやすいものを思い浮かべてみましょう。食べ物以外では、気球をイメージして行なう「気球呼吸法」もおすすめしています。

「おもち呼吸法」をやってみよう

(1)と(2)を5分間ほどくり返します。

おもち呼吸法(『影森式 パニック障害改善メソッド セルフワークBOOK』から抜粋/イラスト:林ユミ)
おもち呼吸法(『影森式 パニック障害改善メソッド セルフワークBOOK』から抜粋/イラスト:林ユミ)

(1)おもちが溶けるイメージで息を吐く
口をすぼめて、細く長く息を吐きます。頭の上でおもちがとろとろと溶けていくのをイメージしながら、全身の力も抜いていきます。

(2)鼻から息を吸う
お腹をふくらませながら、ゆっくりと鼻から吸います。たっぷり空気を取り込んだら、少し息を止め、すぼめた口から少しずつ息を吐きます。

(1)、(2)をくり返します。

からだの力が抜け、リラックスできたと感じるまで行なってください。

『影森式 パニック障害改善メソッド セルフワークBOOK』(河出書房新社)

影森佳代子
鎌倉ひまわり鍼灸院 院長。心理カウンセラーを経て、鍼灸師として独立。延べ施術数は2万件以上。30代でパニック障害を発症する。著書に『パニック障害 大丈夫! からなずよくなる』(河出書房新社)がある。

影森佳代子
影森佳代子

鎌倉ひまわり鍼灸院 院長。1964年生まれ。ボストン大学教養学部心理学科卒業。同志社大学大学院修士課程修了。早稲田医療専門学校鍼灸学科卒業。心理カウンセラーを経て、鍼灸師として独立。延べ施術数は2万件以上。30代でパニック障害を発症する。心理学と東洋医学を統合した独自のメソッドで自ら克服。「影森式メソッド」としてパニック障害に苦しむ人たちにノウハウを伝え、多くの治療実績を上げている。著書に『パニック障害 大丈夫! からなずよくなる』(河出書房新社)がある。