これらはすべてストレス過多で交感神経が優位になって起こる状態です。交感神経が優位になると、筋肉がこわばり、血行が悪くなってこりが生じます。また、呼吸も浅くなるため交感神経の緊張が高まって睡眠を妨げることもあります。
ひとつでもチェックがついたら、心身がこわばっていると考え、「おもち呼吸法」などで、心とからだを「ゆるめる」練習をしていきましょう。
「おもち呼吸法」をマスターしよう
「影森式メソッド」は、「おもち呼吸法」で心とからだの緊張をほぐし、不安な気持ちを鎮(しず)めてから、イメージトレーニングを行なうという二段構えになっています。
この呼吸法をすると、頭のモヤモヤや不安な気持ちが消え、エネルギーがみなぎってくるのが実感できると思います。自律神経も整ってきますから、ぜひ習慣にしてください。

「おもち呼吸法」は、頭の上でとろけるおもちをイメージしながら息を吐くというものです。肩や首を回したりして、上半身を軽くストレッチしてから行ないましょう。
まずは息を吐きます。
ストローを吸うときのように口をすぼめ、からだの力を抜きながら「フ」と長めに息を吐きます。このとき、頭の上でとろとろに溶けていくおもちをイメージしてみましょう。
全身の力が抜けていくとともに、おもちが頭の上で溶けていきます。ゆっくりゆっくり、時間をかけて、少しずつ息を吐きます。
息を吐き切ったら、お腹をふくらませながら鼻から息を吸い込みます。吸うときは、好きな香りをイメージして、お腹をふくらませていきましょう。
空気を十分取り入れたら、一拍おいて、ゆっくりと少しずつ息を吐いていきます。とろとろと溶けていくおもちをイメージしながら吐きましょう。
息を吸うときは交感神経が働き、吐くときは副交感神経が優位になるので、吐く息のほうを長くするように意識してください。5〜10分ほど行ないましょう。