世界に誇る漫画文化、その表現は紙の上だけにとどまらない。ギャラリーの壁面を彩る有名漫画家の『巨大メタリックアート』を中心とした特別展示が、熊本市中央区の『熊本マンガアーツ』で行われている。

原哲夫さんが丸3日かけた1点もの

オクロック熊本歌劇団の専用劇場に併設されたギャラリーに新たにお目見えしたメタリックアート。今回キャンバスとなったのは縦2メートル、横1メートル、重さは約50キロのステンレス鋼材だ。

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漫画家・原哲夫さんが丸3日かけて戦国武将の前田慶次を描いた作品は1点ものの力作で、非売品となっている。

熊本コアミックスの丸山龍太郎さんは「間近で見るとよく分かるんですけれども、鋼材の上に乗っているインク・顔料の凹凸であったり、そういったところまで計算されて、力強い前田慶次のイメージが伝わってくるようなものになっているところが魅力です」と話した。

『北斗の拳』のアート作品は198万円

一方、こちらは、同じく原哲夫さんの原画をもとに作られたアート作品。人気マンガ『北斗の拳』の主人公・ケンシロウを描いた『ケンシロウ石積紋』。

兄であり、宿敵ラオウをモチーフにした『ラオウ烈紋』の2種類が展示されている。いずれも受注販売で、価格はそれぞれ税込み198万円。

本物の金箔をあしらい、その上から漆で全体をコーティングした新しい切り口のアート作品、熊本コアミックスの丸山さんは「『漆は10年かけて乾く』と言われてまして、乾きゆく経過によって金箔の様子も変わってきて、アートとしての成長・変化も一緒に楽しめる作品となっております」と話す。

運営する出版社コアミックスによると、そのほか、手ごろな価格で購入できる版画なども合わせ57点の作品を鑑賞することが可能だという。

(テレビ熊本)

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