このほか、お金の流れをわかりやすくするためには、変動費の費目分けにも工夫が。
土日のおでかけなどの外食費は「レジャー費」として記録。賞与やお祝いといった特別な収入、旅行やコンクールのような大きなイベントにかかる出費は毎月の収支には入れず、年間の収支として管理すると、より流れがスッキリするとのこと。
予算管理とモチベーション維持のコツ
家計簿で収支を把握できたら、適正な予算を決められるようになる。「年間○百万円貯めたい」などの目標があるかもしれないが、最初から大きな目標を設定しないほうがいいとアドバイスする。
「いきなりやりすぎると必ずどこかにしわ寄せが出たり、反動で出費が増えたりするので、段階的に少しずつ、がいいと思います」
実はうさまるさんは、「年間いくら貯める」という具体的な目標は立てていない。
「このぐらいあれば、突発的に何かあった時でも大丈夫だよね、ぐらいの金額を目安にしています。ですから、絶対にこの金額を達成しなきゃ!とガチガチに厳しくやっているわけではありません」
そんなうさまるさんの家計管理のモチベーションは、やはり家計簿の「プラス」が積み重なっていくことだという。
「積み重なった数字を見ると、やっていてよかったなあと思います。家計簿を付けて振り返ることをルーティン化すると、“この金額があればもっとこんなことができる”と考えることが当たり前になるので、無駄遣いが減っていきます。
その積み重ねでちょっと余裕ができ、子供にプレゼントを買ってあげたり、旅行にも行くことができるようになりました。家計管理を始めて一番良かったことは、心にゆとりができたことですね」

山口あんな(うさまる)
兄弟姉妹4人のママとして毎日の食事作りに追われながら、年収の1/3を貯蓄に回す元公認会計士。子どもたちの偏食を克服するために生まれた「かさまし×フライパンレシピ」だったが、楽しみながら節約ができてボリュームたっぷり、おいしいと言われたらまた作る気になると評判を呼び、SNS総フォロワー数は20万人を超える。福岡県在住。