こどもたちの健やかな成長を願う「こどもの日」に合わせて、総務省が15歳未満のこどもの数と割合を発表した。全国のこどもの数は44年連続で減少。割合も51年連続の減少となった。宮崎県はこどもの割合が全国5番目の高さだが、初めて13万人を切り、少子化の現実が浮き彫りとなっている。

減り続けるこどもの数と割合

総務省の発表によると、1950年のこどもの数は2943万人で、子供の割合は35.4%と、総人口の3分の1を超えていた。第一次ベビーブーム(1947年~1949年)後の出生児数の減少を反映し、1970年には23.9%まで低下した。

その後、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)出生児数の増加によってわずかに上昇し、1974年には24.4%まで上昇したものの、第2次ベビーブームが終わった1975年から51年連続で減少し、2025年は11.1%(前年比0.2ポイント低下位)で過去最低となった。こどもの数も初めて1400万人を下回り、1366万人となっている。

宮崎県のこどもの数は?

この記事の画像(2枚)

宮崎県のデータを見てみると、2024年10月1日時点のこどもの数は約12万9000人と、前年より3000人減り、初めて13万人を下回った。こどもの割合は12.5%で、前年よりマイナス0.2ポイントとなったが、全国平均を1.3ポイント上回り、鹿児島県と並んで全国5位となっている。

こどもの割合が最も高いのは、沖縄県の15.8%で、次いで滋賀県と佐賀県が12.7%、熊本県が12.6%となっている。

47都道府県のこどもの数と割合

 北海道  49万7000人 9.9%
 青森県  11万4000人 9.8%
 岩手県  11万5000人 10.1%
 宮城県  24万3000人 10.8%
 秋田県    7万9000人  8.8%
 山形県  10万5000人 10.4%
 福島県  18万4000人 10.5%
 茨城県  30万3000人 10.8%
 栃木県  20万3000人 10.8%
 群馬県  20万3000人 10.8%
 埼玉県  81万4000人 11.1%
 千葉県  68万8000人 11.0%
 東京都   149万4000人 10.5%
 神奈川   100万8000人 10.9%
 新潟県  22万人    10.5%
 富山県  10万5000人 10.5%
 石川県  12万4000人 11.3%
 福井県    8万6000人 11.7%
 山梨県    8万5000人 10.8%
 長野県  22万2000人 11.2%
 岐阜県  21万7000人 11.4%
 静岡県  39万1000人 11.1%
 愛知県  90万6000人 12.2%
 三重県  19万2000人 11.2%
 滋賀県  17万9000人 12.7%
 京都府  26万6000人 10.6%
 大阪府  96万8000人 11.1%
 兵庫県  61万4000人 11.5%
 奈良県  14万2000人 11.0%
 和歌山    9万6000人 10.9%
 鳥取県    6万3000人 11.8%
 島根県    7万5000人 11.7%
 岡山県  21万5000人 11.7%
 広島県  32万1000人 11.8%
 山口県  13万8000人 10.8%
 徳島県    7万1000人 10.4%
 香川県     10万4000人 11.4%
 愛媛県  13万8000人 10.8%
 高知県    6万7000人 10.3%
 福岡県  63万2000人 12.4%
 佐賀県  10万人    12.7%
 長崎県  14万9000人 11.9%
 熊本県  21万4000人 12.6%
 大分県  12万4000人 11.4%
 宮崎県  12万9000人 12.5%
 鹿児島  19万1000人 12.5%
 沖縄県  23万1000人 15.8%

 全 国  1383万人  11.2%
~「国勢調査」および「人口推計」より~

(テレビ宮崎)

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。