どうやって残像問題が解消された?

(4)「残像問題」が解消される時
キャリアアクセルを踏み直すことで、残像問題は解消されました。

大きな要因は、フルリモートワーク×フルフレックス制度のおかげで、働き方が柔軟になったことです。これにより、以前の自分に縛られることなく、新しい働き方で多くの壁を乗り越えることができています。

ただ、働く罪悪感はまだあります。

夕方にご飯を作るために抜けて、またすぐパソコンの前に戻る。子どもと過ごす時間は意識的に決めてとっていますが、家にいても「ずっと仕事している人」になっているので、子ども達は我慢しているだろうと思います。

「過ごす時間の長さより質だよね」と思いながらも、毎日葛藤しています。

働く罪悪感は、「こうあるべき呪縛」から解放されていないことを示しています。この呪縛を解けるのは、「パートナーの言葉と行動」だと考えています。自分ではなかなか手放すことが難しいのです。なぜなら、「相手のためにやらないといけないこと」だと思い込んでいるからです。

『「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略~やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法~』(日本能率協会マネジメントセンター)

森数美保
株式会社Your Patronum 代表取締役/組織・キャリア開発の専門家

森数美保
森数美保

株式会社Your Patronum 代表取締役/組織・キャリア開発の専門家。
大阪大学卒業後、新卒一期生として人材紹介会社ジェイ エイ シー リクルートメントに入社し、最年少マネージャーを経験。その後、株式会社Misoca(現・弥生株式会社)に転職。ゼロからエンジニア採用を推進。1年間で組織を2倍に拡大させた。
2018年株式会社キャスターに入社。採用代行サービスCASTER BIZ recruitingの事業責任者に就任。3年間で累計導入社数350社を突破。300名以上のメンバーがフルリモート勤務の組織を運営しながら事業開発を実施。2021年同社執行役員に就任。複数事業を管掌。
2022年株式会社ミライフに執行役員として入社。キャリアコンサルタント/人事/事業経営の経験を活かして、本質的なキャリア構築や組織づくりを推進。
2024年株式会社Your Patronum(ユアパトローナム)創業。代表取締役に就任。「チームの行動を変容させ、強い組織をつくり事業を伸ばす」をミッションに、法人向けの組織開発コンサルティングサービス「ユアパト」、個人向けのキャリア支援サービス「キャリパト」を提供している。
社会保険労務士有資格者。名古屋在住。16歳女子、13歳男子の母親。