まず、短期的な視点と長期的な視点の両方からキャリアを見直して短期的な視点では、今の生活状況に合わせて以下の点を考慮しましょう。
・現在の自分の体力や気力の状態
・子どもの体調や生活リズム、保育園の送迎時間
・チームメンバーとの協力体制
・家族のサポート体制や外部サービスの活用可能性
一方、長期的な視点では、将来を見据えて以下の要素も検討しましょう。
・子どもの成長に伴う生活パターンの変化
・キャリアにおける重要な成長機会の時期
・収入面での将来設計と家族計画
こうした要素を踏まえた上で、パートナーや家族と復職後のキャリアについて事前にしっかり話し合いましょう。話し合いをせずに「最初は時短だよね」と、なんとなく復職後のキャリアをスタートさせてしまうと、その流れが続いてしまいます。
時短勤務を選ぶ場合でも、目安となる期間を設定したり、会社とキャリアプランについて話し合ったりすることで、キャリアに対して前向きであることを会社や家族に理解してもらうことも重要です。
時短勤務制度は、ワークライフバランスを実現する有効な手段です。しかし、漫然と利用を継続すると、意図せずキャリアの選択肢を狭めてしまう可能性があります。
フルタイムへの復帰時期やキャリアの方向性を明確にしておくことで、将来的なキャリア形成への影響を最小限に抑えることができます。

森数美保
株式会社Your Patronum 代表取締役/組織・キャリア開発の専門家