2025年4月、福島県では大型観光キャンペーンが本格的にスタートした。プレ・アフターを含め3年にわたり行われる「ふくしまデスティネーションキャンペーン」。前回の経済効果は約300億円ということもあり、「巻き返し」を期待する旅館もある。
大型観光キャンペーンはじまる
特別列車の出発とともに幕を開けた「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン」、通称「プレDC」。福島県とJR東日本が共同で開催する、国内最大規模の観光キャンペーンで、福島県政150周年でもある2026年がメインとなり、その前後を「プレ」「アフター」として3年にわたり福島の魅力をPRする。

前回の福島開催は2015年で、「福が満開、福のしま。」をキャッチコピーにJRが特別列車の運行で盛り上げれば、県内各地でも様々な催しが企画された。
東京駅でも福島の名所や特産品がPRされ、福島への観光客は約154万人、福島県内への経済効果は295億円と試算されている。

「ふくしまプレDC」は2025年4月から6月まで。「しあわせの風ふくしま」をキャッチコピーに280の特別企画が用意されている。
大雪被害 観光シーズンに工事中
福島県会津若松市にある東山温泉。「いろりの宿 芦名」では、2025年2月の記録的な大雪で、源泉を流すパイプがずれてしまったうえに、風呂場の窓ガラスが雪の重みで割れるなどして約1カ月の休業を余儀なくされた。屋根も壊れるほどの大きな被害を受け、4月9日からようやく改修工事が始まる。

女将の和田美千代さんは「『桜が咲いたら』が利用客との合言葉みたいになっているのですけど、その時がちょうど工事中で、痛手だなみたいな」と話す。
キャンペーンに期待
自慢の優しい温泉と囲炉裏を囲む温かな食事が、全国のお客さんに届くようプレDCでの巻き返しに願いを込める。

「デスティネーションキャンペーンも、やっと福島県に回ってきたし、そういう風が吹いてくれるかなと思っている。福島県の良さをお客様は期待して来られると思うので、来た方を大事に良い印象を残して帰っていただきたいなと思います」と女将の和田さんは語る。

福島県内の魅力を全国に、そして世界に!福島のおいしいものや美しい景色が多くの人を惹きつけることに期待だ。
(福島テレビ)