お彼岸に欠かせない花にも影響しているのが、原油価格の高騰だ。3月17日のレギュラーガソリンの店頭価格は、福島県の会津地方からいわき市まで、いずれも190円台。対策を余儀なくされているのは、家計だけではない。
福島県川俣町山木屋地区のスマイルファーム。彼岸の時期にも需要があるアンスリウムを年間3万本以上出荷している。ことしも大きく色づきの良い花が揃っているが…。
スマイルファームの谷口豪樹さんは「どうしても燃料が高いっていう形で、本当は温度かけないといけないんですけど、なかなかかけきれないんでちょっと気持ち(生産)少ないかなとは思いますね」と話す。
13℃に設定されたアンスリウムを育てる農業用ハウス。推奨される温度は本来15℃だが、燃料費を節約するため低めに設定している。それでも燃料費は営農を始めた8年前と比べると2倍に増えている。
さらに中東情勢の緊迫化により今後は最大で1.5倍ほどまで上がると覚悟している。
谷口さんは「作れば作るほど燃料の高騰で赤字になってしまうってなると、僕も家族や社員さんもいるので色々考えてかなきゃなとは思いますね」と話す。
当分の間は価格は据え置く予定だが、暖房の稼働が欠かせない5月中旬までは、特に原油価格の動向が気になる日が続きそうだ。
政府はガソリン価格の高騰の対策として、3月19日から石油元売り会社に補助金を支給する。最終的な小売価格は1リットル当たり170円程度に抑制することを目指している。経済産業省の担当者は「数週間で落ち着く、過度に心配しないでいつものペースで給油を」と呼びかけている。