2024年9月に熊本市立中学校に通っていた3年の男子生徒が、福岡市内のマンションの10階から転落し、複数箇所を骨折する事案が起きていたことが分かった。熊本市教育委員会は転落した要因には、いじめの可能性があるとして『いじめ重大事態』と認定し、事実関係を調査する第三者委員会を、3月27日に立ち上げた。

保護者は「息子はいじめを受けていた」

熊本市教育委員会によると、2024年9月8日未明に熊本市立中学校に通う3年の男子生徒が福岡市内のマンションの10階から転落。複数箇所を骨折する重傷を負い、約2カ月間、入院したという。

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事故直後、保護者から学校に「息子はいじめを受けていた」と訴えがあり、報告を受けた熊本市教委は学校とともに保護者に聞き取りを行い、事故の翌日にいじめ防止対策推進法に基づく『いじめ重大事態』と認定した。

熊本市教育委員会が第三者委員会を設置

そして3月27日に事実関係を調査する第三者委員会が設置され、弁護士や学識者、医師など4人に委嘱状が手渡された。委員長には互選で熊本大学大学院の八ッ塚一郎教授が選ばれた。

第三者委員会の八ッ塚委員長は「まずはどのような訴えなのか、何が起こったのか、明らかにする。それに尽きると思う」と述べた。

第三者委員会では今後、関係者への聞き取りも含め、事実関係の調査を進めることにしている。また、熊本市教委によると、男子生徒は退院後も登校はせず、3月に中学校を卒業したという。

(テレビ熊本)

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