十数年先の熊本県立高校のあり方を考える検討会が開かれ、熊本市内の高校も含めた全校で計画的な学級減を進める案が示された。
熊本市内の県立高校含めて学級減へ
十数年先の熊本県立高校のあり方を考える検討会では、熊本県内の25市町村でのべ28回開かれた地域意見交換会のアンケート結果を発表した。

そのアンケート結果を踏まえ、今後の目指すべき方向性として、2027年度から熊本市内の高校も含め全校で計画的に学級を減らし、2034年度までには現在275学級の約2割に当たる62学級を減らす考え。

また、当面は学区制を維持するが、募集定員や学区制などについては、中間見直しを行う予定。
高校魅力化コンソーシアム立ち上げへ
一方で2025年度から牛深高校や小国高校など8つの県立高校で、高校や地元市町村などが一体となった、高校魅力化コンソーシアムを立ち上げ、高校の魅力づくりを行う予定。

委員からは国で私立高校の無償化が進められる中で、「計画的な学級減だけでいいのか」や「私立高校との協議はどう進められているのか」などの意見が挙がった。

検討会では今後も議論を重ね、2025年8月ごろまでに提言書をまとめ、提出する予定。
(テレビ熊本)