民間の信用調査会社の調査で、8月に予定されている飲食料品の値上げ品目は1000品目を超える見通しとなっている。さらに、最近の高温少雨の影響が野菜や魚といった生鮮食品の価格や品揃えにまで及んでいるという。スーパーで食卓への影響を取材した。
牛乳・チーズ…乳製品の値上げに買い物客から悲鳴
1010品目の飲食料品が値上がりする8月。

飼料価格の高騰などで生乳の生産コストが上昇している乳製品が主に値上がりしていて、新潟市西区のスーパーでも牛乳は1L当たり10円。バター・チーズも1日から値上げをしていた。
食卓に並ぶことが多い乳製品の値上げに買い物客は「困る」「朝、子どもがトーストにチーズをのせて食べていたが、チーズはなくなった」など悲鳴が上がる。
高温少雨が“夏の味覚”に影響…入荷量減少で価格も上昇
さらに、スーパーの高井栄二朗店長は「絹さや・インゲン、北海道からトラックで運ぶような商品は気温のせいで、途中でダメになってしまうらしくて、一切入荷がない状況」と夏の暑さが品揃えにも影響していた。

夏の味覚であるモモやトウモロコシが最近の暑さと小雨の影響で大きく実らないほか、色づきも悪く、入荷量が減少しているうえに価格も上がっていると高井店長は話す。
「やっぱり時期のものはチラシにも入れなくてはいけない。問屋さんともよく相談しながら価格を決めていくが、それでもいつもより少し高めで売らなくてはいけないというのは苦しい」
鮮魚も数・種類ともに減少「ここまで困ったことは…売るものがない」
また、店が力を入れている鮮魚も高温の影響か、市場に並ぶ数・種類ともに減少。

高井店長も「毎年一生懸命買っているが、体感的には半分くらい。ここまで魚の魚種に困ったこともあまりなかった。売るものがないみたいな。売り場が埋まらないことには、売り上げも確保できないし、そういう悩みはある。要因的に価格が下がる見通しも一切ない。それでも、どうにか頑張って、なるべくお客様に満足していただけるような価格で販売していきたいとは思っている」と苦しい現状を語る。
値上げの波に猛暑の影響も加わり、スーパーも家計も苦しさを増している。
(NST新潟総合テレビ)