例えば、米粉を使えば固形のルウを使わないクリームシチューも簡単。牛乳とコンソメ、塩などで味付けしたスープに水で溶いた米粉を入れて加熱するだけ。

水溶き片栗粉と同じ使い方もできる。量は、片栗粉の1.5倍程度を目安に。
先に紹介したとおり、吸油率が比較的低いので、揚げ物の衣にすればヘルシーでサクッとした仕上がりに。唐揚げや天ぷらだけでなく、ムニエルなどにも使える。
用途に合わせた選び方
米粉料理をもっと楽しみたくなってきたら、用途に合った種類・メーカーを選ぶことがさらにおいしく作るコツだという。
「米粉には、料理・お菓子、パン、麺用の三つの種類があります。さらに、メーカーによって粒子の大きさも違うので、仕上がりも変わってきます。参考にするレシピで使っている種類・メーカーのものを使えば失敗しにくいでしょう」
様々な可能性がある米粉の世界。一度料理に取り入れてみてはどうだろう。
(中村りえさんが教える米粉レシピの記事はこちら)
中村りえ
米粉料理家・管理栄養士。食品メーカーで商品開発、健保組合でセミナーの企画や広報に携わり、独立。レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。家族のアレルギーをきっかけに米粉に出会い、おいしさに魅了される。米食の素晴らしさを伝えるべく米粉や米食レシピを発信する。著書『まいにち食べたい 体にやさしいお菓子』『米粉のおやつとおかず』(宝島社)