土地の価格を示す地価公示が、TSMCの熊本・菊陽町進出の波及効果により、さらに上昇幅が拡大している。特に菊陽町隣りの大津町の工業地の上昇率が全国1位になっていて、専門家は「しばらくはこの傾向が続くのではないか」と分析している。
大津町杉水が工業地で全国1位の上昇率
土地の取引の標準的な価格を示す地価公示。熊本県内では熊本市を含む20の市と町の247地点が調査対象となっていて、県全体では、全ての用途の平均変動率がプラス3.6%で、8年連続の上昇。

この中で大津町と菊陽町は、TSMC進出の影響で、前年からさらに上昇幅が拡大し、大津町がプラス20.0%の上昇率で全国2位。菊陽町もプラス14.5%で全国6位となっている。

大津町杉水にある工業地の調査地点は、2024年に比べて33.3%のプラスとなり、工業地の上昇率としては全国1位となった

特に、この大津町杉水の工業地の上昇率は、全国の全ての用途の調査地点の中でも、4位となっている。

鑑定評価に携わった専門家は、「TSMCによる波及効果が全ての用途に及んでいる」と指摘。「今後もしばらくは上昇傾向が続くのではないか」と分析している。
(テレビ熊本)