仕事や生活スタイルによって、食生活がどうしても偏ってしまう人がいるかもしれない。そういう場合には、プロテインを栄養の補助として飲む考えがあってもいい。
プロテインはあくまで栄養の補助
ゆっくりと食事をする時間がない、タンパク質が極端に少ないメニューとなってしまった。こんなタイミングで飲むのはアリだ。
一方で、タンパク質は一度に摂りすぎると、腸内環境が悪化したり、便秘や下痢になりやすくなる可能性があることも忘れないでおきたい。

夜にプロテインを“ドカ飲み”したりするのではなく、昼や夕のちょっとした空き時間に飲むなど、定期的に摂ることが重要だ。腸内環境を整える食物繊維も同じように考えると良い。
「ご飯を作る時間がないのであれば、作れるように早く起床してもいいです。食事を準備して食べる『時間のゆとりがある生活』を目指してみてはいかがでしょうか」と岡田さん。
毎日の食事が根幹で、プロテインは必要に応じて補助的に摂るもの。健康的な体づくりを目指しているなら、この意識を忘れないでほしい。

岡田隆(おかだ・たかし)
日本体育大学 教授。博士(体育科学)、理学療法士、ボディービルダー(2023WNBFプロマスターズ世界一)。2012年から2021年まで柔道全日本男子チーム体力強化部門長を務め、2016年のリオ五輪で全階級メダル制覇、2021年の東京五輪で史上最多金メダル5個を達成。骨格筋評論家「バズーカ岡田」として多くのメディアに出演。『世界一細かすぎる筋トレ図鑑』(小学館)、YouTube「新・バズーカ岡田チャンネル」など。