アメリカ・コロラド州のペットショップで、大胆な手口で子犬2匹が盗まれる事件が発生した。
犯人一味の1人が倒れたフリをして店員や客の注意をそらすと、そのすきに、もう1人が子犬を盗み出した。
気づいた店員が取り押さえようとしたが、犯人は逃走。
警察は事件に関与した3人を逮捕し、行方不明の子犬の捜索を続けている。

連携プレーで目を欺き…子犬に近づく男

アメリカ・コロラド州のペットショップで2月23日、白昼堂々と巧みな連携で店員の目を欺き、売られていた子犬を盗み去る一部始終が撮影された。

急病人かと騒然となる店内(Arapahoe County Sheriff's Office)
急病人かと騒然となる店内(Arapahoe County Sheriff's Office)
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当時、現場にはレジで店員に話しかける1人の男がいた。
すると突然、奥で犬を見ていた別の人物が、大の字であおむけに倒れた。

あわてて駆け寄る店員や客たち。
犬たちもケージから身を乗り出し心配そうにほえ始めた。
しかし、レジの前にいた男だけは倒れた人を気にも留めず、店の奥へと進んでいく。

すきを見て子犬に手を出す男(Arapahoe County Sheriff's Office)
すきを見て子犬に手を出す男(Arapahoe County Sheriff's Office)

次の瞬間、ケージのふたを開け、2匹の子犬をつかむと、そのまま持ち去ろうとした。
気がついた店員があわてて「何をしているの? ダメ!やめて!!」と声を上げ、男を制止していた。

実は、先ほど倒れた人物も子犬ドロボーの一味だった。
店員や客の注意を引くために倒れたフリをしていたのだ。

店員が窃盗犯にタックルで必死に抵抗

男の犯行に気がついた店員は子犬を奪い返そうと、決死のタックルを仕掛けた。

男が転倒し一時解放された子犬(Arapahoe County Sheriff's Office)
男が転倒し一時解放された子犬(Arapahoe County Sheriff's Office)

足を取られた男はその場に転倒し、子犬たちは投げ出されてしまった。
しかし男はすぐに立ち上がると、盗んだ子犬をつかみ走り去った。

見つかっていないもう1匹の子犬を捜索中(Arapahoe County Sheriff's Office)
見つかっていないもう1匹の子犬を捜索中(Arapahoe County Sheriff's Office)

盗まれたのはブルドッグの子犬2匹で、価格は日本円で1匹約63万円だという。

その後、2匹のうち1匹は発見されたが、地元警察によると、これまでに事件に関わった男女3人を逮捕し、もう1匹の子犬の行方を追っている。
(「イット!」 3月11日放送より)

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