アメリカで11日、武藤経産相はアメリカ政府高官らと会談し、鉄鋼やアルミ、自動車への25%関税から日本を除外するよう要望したが、合意には至らなかった。
武藤経産相は会見を行い、「今後も日米で緊密に協議を進めることに合意した」と強調した。
武藤経産相が交渉も即時除外に至らず
アメリカで政府高官と相次いで会談した武藤経産相は、いわゆる“トランプ関税”について「日本を除外するという話にはなっていない」などと明らかにした。

武藤経産相:
(トランプ関税から)免れたい。除外してほしい旨はお伝えしたところです。ただそれ(関税からの除外)について、明日から日本を除外するっていう話にはなっていません。
ラトニック商務長官やUSTR(通商代表部)のグリア代表らと会談し、鉄鋼やアルミニウム製品、自動車への関税措置から日本を除外するよう申し入れた武藤経産相は、アメリカ・ワシントンで日本時間11日午前9時前、記者会見でこのように述べたうえで、「今後も日米で緊密に協議を進めることに合意した」と強調した。
また、「アメリカ経済における日本の重要性について一定の理解が得られた」などと述べた。
不透明な状況続き…日米とも株価急落
ここからは、スペシャルキャスターの山口真由さんと解説する。
青井実キャスター:
トランプ関税では、鉄鋼やアルミニウムに25%の関税を課すほか、自動車に25%程度の関税を発動することを検討しています。今回の会談では、日本を除外する話にはならなかったということです。
ーーこれをどう受け止めますか?

スペシャルキャスター・山口真由さん:
鉄鋼・アルミへの関税は避けがたくとも、日本経済への影響は僅少だと思います。本丸は自動車だと思いますが、トランプ大統領が本当に保護貿易を目指しているわけではなくて、関税は交渉材料だろうと、少し疑いながら私たちはまだ信じてますけど、本当にこの人は予測不能ですね。
青井キャスター:
ーー不透明な状況が続く中で、日米とも株価が急落していますが、その影響も懸念されますか?

スペシャルキャスター・山口真由さん:
第1期より第2期の方が経済を敵視してるのではないかという疑惑が出ています。この政権がどのぐらい続くのか、中間選挙まで耐え忍べばいいのか、それともポピュリストがどんどん続いていくのかによっても変わってくるかもしれません。
今後の動きに注目だ。
(「イット!」3月11日放送より)