岩手県大船渡市で発生した大規模な山林火災から13日目。一時、避難指示が出ていた地区にある大船渡市の赤崎小学校が10日ぶりに再開した。また、避難指示が解除された三陸町綾里の綾里小学校の児童たちは、赤崎小学校を間借りして授業を再開した。両校の児童約170人が交流を深め、久しぶりの学校生活に喜びの声を上げている。
「待ってたよ〜」教諭が出迎え
3月7日に避難指示が解除された地区にある赤崎小学校では、10日ぶりに学校が再開された。
まだ自宅に戻れず避難所に身を寄せる子どもたちを乗せたスクールバスが到着すると、教諭が「久しぶりの人がいっぱい待ってたよ~」と声をかけた。

子どもたちは元気にあいさつをして学校に入っていった。
両校の児童が交流、ゲームで親睦深める
10日午前10時に避難指示が解除された三陸町綾里の綾里小学校は、赤崎小学校の教室を借りて授業を再開した。
綾里小学校の渡辺信子校長は「皆さんのおかげで綾里小学校の子どもたちもきょうからお勉強ができそうです」と感謝の言葉を述べた。

この日は両校の児童が自己紹介をしたあと、ゲームなどをして交流を深めた。
「ほっとした」「感謝して頑張る」
赤崎小学校6年生の児童は「ずっとみんなに会えなくて寂しいとかっていう気持ちがあったんですけれど、今こうして綾里小の人とかみんなと会えてほっとしたような気持ちです」と話した。
一方、綾里小学校6年生の児童は「(避難所では)寝ることが大変でした。全然眠れなくて。場所を貸してくれたことに感謝して、みんなで楽しく勉強できるように頑張りたい」と決意を語った。

綾里小学校では今後、校舎や通学路の安全確認を行う予定である。児童たちは今週いっぱい赤崎小学校で授業を受ける予定となっている。
(岩手めんこいテレビ)