写真やビデオの整理もカテゴリー分けして選んでいくことがコツだ。
「家族の中で『各年代のもの』『孫の代まで伝えたいもの』『大事にしていたもの』など、残す写真のカテゴリーを決め、それぞれ数枚ずつ残すという形で検討してみましょう。
ただ、残すもの以外のすべてを処分するのは心苦しいと思うので、データで残すのがおすすめです。紙焼きの写真やビデオをデータ化してくれる業者さんもいます。写真供養をしてくれるお寺などもあるので、調べてみましょう」
データ化することでいつでも見やすくなるとともに、省スペースにもつながるだろう。
重要書類の保管場所は家族で共有
「片付けを進める中で通帳や印鑑、家や土地の権利書などの重要書類が出てきたら、整理して保管しておきましょう。相続や実家の処分などで必要になります」
重要書類が見つかった際のポイントとして、次のことが挙げられるという。
(1)書類は封筒やファイルに入れて保管し、入っているものを明記する。
(2)書類を保管している場所を家族や親戚で共有する。
(3)今後必要にならないものの、個人のプライバシーにかかわる書類は、シュレッダーなどで裁断してから処分する。

「将来的に必要になる書類は、わかりやすく整理しておくことが重要です。また、保管場所を1人しか知らないとほかの家族が知らずに処分してしまうことがあるので、情報を共有しておきましょう」
廃棄は「地域のルール」に従って
片付けの最後に待っているのが、「処分してしまうもの」の処分。