家族の死後、残された遺品の整理は配偶者や親、子どもが行うのが一般的だが、思い出が詰まっているものばかりで処分しにくいもの。また、離れて暮らしていて時間が取れないという人もいるだろう。
そんなときに力になってくれるのが遺品整理業者。家や家財を任せることになるため、優良な業者を見つけたいところだが、高額な追加料金を請求する、貴重品を盗むなどといった悪質な業者もいるという。
遺品整理士認定協会理事長の木村榮治さんによれば、そのカギは「見積り」と「資格」だという。
(遺品整理の苦労や相場についてはこちらの記事で紹介)
遺品の「整理・査定・処分」のプロ
「遺品整理業者とは、故人を偲びながら心を込めて作業を行い、遺族の方々の思いに寄り添った片付けを行う遺品整理のプロです。この前提を心がけ、次のような作業を行います」
・遺族の意見を聞き、故人のものを残すものと処分するものに分ける。
・故人が住んでいた家や部屋を掃除する。
・遺族が不要と判断したものの査定を、リサイクル業者などに依頼する。
・不要なものを搬出し、地域のルールに従って処分する。

業者によっては仏壇や人形の供養、家財の預かり、家の解体や売却を請け負うところもあるそう。
換金やプライバシーへの配慮も
木村さんの言葉にあった「故人や遺族に寄り添う」とは、どのような部分に表れるのだろうか。