「自治体ごとに定められているルールに従って処分しましょう。地域によって分別方法や回収日が違ったり、一度に廃棄できる量が決まっていたりするので、あらかじめ調べておくことが大切です」
実家を離れている場合は、自分が住んでいる地域とルールが異なることが多い。親に確認したり、インターネットなどで調べたりしておこう。
「一度に廃棄できる量が決まっている地域では、片付けで出た不用品をまとめて出せず、一時的に保管することになるかもしれません。片付けを一気に終わらせるのではなく何回かに分けて行うことで、不用品を溜めずに処分しやすくなるでしょう」
3つのボックスを用意し、玄関などの小さなスペースから始めてみると、片付けの上手な進め方を理解しながら実践できるだろう。
(遺品整理士が教える片付けの「段取り」はこちらの記事で紹介)
木村榮治
一般財団法人遺品整理士認定協会理事長。第三セクター社員を経て病院および民間企業などで勤務。親の遺品整理に立ち会った際、整理業者のずさんな対応に心を痛め、2011年、遺品整理士認定協会を設立。2025年3月現在6万人以上の遺品整理士を誕生させている。著書に『遺品整理士という仕事』(平凡社)、『遺品整理士が教える 遺す技術と片付けの極意 家族の負担を減らす生前整理のすすめ』(メイツ出版)など。
取材・文=有竹亮介