熊本市が概算事業費約616億円と示している新庁舎整備をめぐる議論。2月20日に開かれた市議会・庁舎整備に関する特別委員会で市側は初めて『2028年度に着工予定』とするスケジュールを示した。

2025年度に基本計画 2028年度に着工予定

熊本市は、本庁舎と議会棟を同じ中央区の『NTT桜町の敷地』に、そして現在本庁舎内にある中央区役所については『花畑町別館跡地』にそれぞれ移転建て替えとする方針を示している。

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2月20日の特別委員会では、市執行部が新庁舎整備に向け2025年度に行う取り組みと予算について説明した。

熊本市は当初予算案として計3億4900万円を計上。新庁舎整備基本計画や現庁舎の解体手法の検討、『仮称・庁舎周辺まちづくりプラン等検討委員会』の設置や市民ワークショップなどの開催を予定している。

また今後のスケジュールとして2025年度に基本計画、2026年度に基本設計、2027年度に実施設計、そして2028年度に着工と初めて予定年度を示した。

土地取得費用は2025年度に判明予定

20日の委員会では髙本一臣委員から、本庁舎の用地とされているNTT桜町の土地取得費用がいつ決まるのかという質問が出された。

熊本市の担当課が「令和7(2025)年度中に金額が出るよう委託を出す予定」と答弁すると、髙本委員は「自分の家を建てるのに土地の代金がまだ決まっていないという状況なので、そこは丁寧にきちんと経過も結果も公平公正であるように報告してほしい」と述べた。

また、委員からは事業を進める上では、随時市民への説明、そして市民の声を聴くよう求める要望も出された。

(テレビ熊本)

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