大阪・ミナミの「グリ下」に出入りしていた少女を車で10日間ほど連れまわし、売春させた疑いで男2人が逮捕された。
■【動画で見る】東北地方で少女に売春させた疑い グリ下で声掛け約10日にわたり車で連れまわしたか
■「出稼ぎに行くか」と声かけ車に乗せ連れまわし売春させた疑い
売春防止法違反や営利目的誘拐の疑いなどで逮捕されたのは、指示役とみられる25歳の無職の男と、ドライバー役とみられる21歳の会社員の男だ。
2人は2024年6月、グリ下周辺で出会った家出中の女子高校生（当時16）に「出稼ぎに行くか」などと声をかけ車に乗せて、およそ10日間にわたって東北地方などを連れまわし、売春させた疑いが持たれている。
警察によると、2人は出会い系サイトで成人女性になりすまして、買春したいという男を募り、少女に毎日10人ほどの相手をさせていたとみられている。
実際に10日間ほど少女と行動をともにしていたのは21歳の男で、少女が売春相手から受け取った金を管理し、大阪に戻った後に60万円ほどを少女に手渡したとみられている。
■「1日1食、過酷な環境。最後の方は帰りたくて仕方なかった」と少女
一方、2人の男らは150万円以上を受け取っていたということだ。
警察に対し少女は、「最初は稼げると思って行ったけど、朝から晩まで売春させられ、食事も1日1食のこともあり、過酷な環境だった。最後の方は帰りたくて仕方がなかった」と話しているということだ。
また道中では、「産婦人科に立ち寄ることもあった」と話しているということだ。
グリ下をめぐっては、悩みを抱えて集まった少年少女を標的にした性犯罪事件が後を絶たない。
警察は、ほかにも2人に売春をさせられていた少女がいるとみて、余罪を調べている。
（関西テレビ 2025年2月14日）
