2024年7月の大雨で園が浸水する被害を受けた山形・酒田市の八幡保育園。復旧工事の一部が終わり、約半年ぶりに保育を再開した。

通い慣れた学び舎に明るい表情

「おはようございます!」と挨拶する子どもたち。

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酒田市麓にある市立八幡保育園に、2月3日午前8時ごろから保護者に送られた子どもたちが元気な様子で続々と登園してきた。

八幡保育園は、2024年7月25日の大雨でそばを流れる荒瀬川の水があふれ、施設の東側を中心に水や土砂が入り込み、利用できなくなった。
これを受け、市は約70人の園児全員について、約10キロ離れた松山保育園で代替保育を行ってきた。

約8800万円をかけ、被害が比較的少ない施設から土砂の撤去や床・壁の張替えなど復旧工事を進めてきた。そしてこのたび園の西側施設の工事が終わり、3日、約半年ぶりに保育を再開した。

保護者たちからは「近くて便利。通いやすくなったので良かった」「(けさの様子は?)『きょうから八幡保育園だよ』と言ったら、大喜びで飛び跳ねていた」と歓迎の声が聞かれた。

復旧途中のため、靴箱の位置や保育室の場所は以前と変わったが、子どもたちは通い慣れた学び舎に久しぶりに戻り明るい表情を見せ、「楽しい、楽しい、楽しい」「うれしい、楽しい」と笑顔で話した。

3日、節分にちなみ、子どもたちが小さく丸めた新聞紙を豆に見立て、「みんなで元気に過ごせますように!」と願いを込めて「豆まき」を行った。

八幡保育園・堀ゆかり園長は「まずは八幡保育園で楽しい思い出をたくさん作って、年長児は卒園させて、在園児は笑顔で元気に過ごしていければ」と話す。

川沿いには土のうを積み応急的な安全対策も施されていて、4つの保育室がある園の東側の施設の復旧工事は3月いっぱいで終える予定となっている。

(さくらんぼテレビ)

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