1月28日に埼玉県で発生した大規模な道路陥没事故は下水道管が原因とみられていて、この事故を受け、熊本県内でも下水道管の点検が強化されている。

熊本市が下水道管の独自調査を開始

この事故は1月28日、埼玉県八潮市で道路が陥没してトラックが転落し、74歳の男性運転手が安否不明になっているものだ。

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熊本市東区の東部浄化センター近くでは、2月3日午後に熊本市の職員などがマンホールのふたを開け、約10メートル下まで降りて点検を実施。下水道管の破損がないか、土砂が堆積していないかなどを確認し、異常は見られなかったという。

熊本市上下水道局・下水道維持課の宮本和彦副課長は「日頃の維持管理が重要となってくると思うので、重点点検をやって異常が見つかれば、早急に対応したい」と話した。

対象となる大型下水道管は熊本県内なし

埼玉県での事故後、国交省は事故現場と同様の規模の大型の下水道管について、緊急点検するよう全国の自治体に要請した。

熊本市によると、市内にある下水道管は国が緊急点検を求める規模には該当しないものの、独自で点検を強化。2月3日から3月末にかけて市内5カ所の浄化センターに直結する下水道管や、道路が腐食しやすく陥没の発生につながる恐れがある箇所について重点的に点検するという。

また、熊本県によると、県内では、いずれの市町村にも国の緊急点検の対象となる下水道管はないものの、今回の事故を受けて、管理を徹底するよう各市町村に改めて周知し、県管轄分についても点検を強化しているという。

(テレビ熊本)

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