3時間にわたる空の旅。特別な体験を通して子どもたちの夢がふくらんだようだ。熊本・宇城市の小・中学生が富士山の上空などをめぐる遊覧フライトを体験した。

宇城市制20周年記念 宇城市×JAL

書類選考を通過した宇城市の小・中学生とその保護者、計92人が参加したこのイベントは、宇城市の市制20周年を記念して、日本航空と市が企画したもの。

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記念式典では日本航空執行役員の猿渡美穂九州支社長が「将来の夢を育むとともに、ふるさとへの関心や愛着を深めてもらえれば」と子どもたちに言葉を贈った。そして、空の旅に出発。

搭乗する機体は大阪・関西万博開催を記念した特別塗装機『JALミャクミャクJET』。関係者に見送られながら滑走路へと向かう。

子どもたちが「おー、速い、速い!」と好奇心高まる中、テイクオフ。熊本空港を出発し、四国や紀伊半島を通って富士山へ。最後にふるさと・宇城市を上空から眺めるおよそ3時間のフライトだ。

天候にも恵まれ、『フライト日和』となったこの日、子どもたちは「「雲と山が見えます。神秘的ってレベルじゃない。自然、すげえ…」と、窓から見える景色に夢中だ。

フライト日和で窓からは絶景の富士山

離陸から1時間ほどすると富士山が見えてきました。機内アナウンスでは「富士山を見る場所に間もなく到着です。右側のみんなはもう見えていますか?」と呼びかけた。

今回は特別に富士山の上空を旋回する。機内アナウンスでも「きょうの富士山は周りに雲がなく、雪が積もっていて理想の富士山です。私たちが普段飛んでいても、きれいに見えることは少ないので、きょうはとっても運がいいです」と話した。

飛行機から見る富士山はまるで絵画のようで、その美しい姿を写真に収めようと、大人も子どももカメラを向けていた。

参加した子どもたちは「思ったより大きかった」や「富士山を初めて見られて楽しかった」と話し、空の仕事にも興味津々の子どもたちは機内アナウンスにも挑戦した。

中には、子どもから親に「きょうはお父さんの誕生日なので、このフライトに応募しました。お父さんにとってすてきな思い出になるとうれしいです。お父さんお誕生日おめでとう」と、思いもかけないサプライズも。

ふるさと・宇城市を眼下に膨らむ夢は

楽しい時間はアッという間。雄大な阿蘇のカルデラを眺め、宇城市の上空を通って熊本空港に戻ってきた。

参加した子どもたちは「みんなを他の国などに乗せていくところが、かっこいいなと思ったから、勉強とかをしっかりしてパイロットになろうと思った」や「富士山や自分が住んでいる宇城市を見られてとても楽しかった。クラスのみんなに自慢したい」と話した。

最後はすてきな思い出をつくってくれたパイロットや客室乗務員と一緒に記念撮影。特別な空の旅を通して、夢を膨らませた子どもたち。忘れられない一日となったようだ。

(テレビ熊本)

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