24年前の2001年、福山市の住宅で主婦が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判が2025年1月30日から始まった。翌日31日には“最大の争点”となるDNA型の鑑定結果について専門家が証人として出廷した。

事件の概要

この事件は2001年2月、福山市明王台の住宅で福山市西新涯町の無職・竹森幸三被告(70)が、当時35歳だった主婦を殺害したとして、殺人と住居侵入の罪に問われているものである。

1月30日の初公判で質問に答える竹森幸三被告(70)
1月30日の初公判で質問に答える竹森幸三被告(70)
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30日に始まった裁判員裁判で竹森被告は「記憶にないからわかりません」と起訴内容を否認し、弁護側は「現場に残された血痕のDNA型が竹森被告と一部一致しない」という理由で無罪を主張している。

証人は“DNA型鑑定の専門家”

2日目の裁判は初公判の翌日、31日に開かれた。最大の争点となるDNA型の鑑定結果について、専門家が証人として法廷に出た。

専門家は現場に残った右足靴下の血痕は2人分のDNA型が混ざっていて、9割は被告人の型だと考えられると証言した。さらに時間経過による“変性”の可能性を指摘した。

2月5日には、被告人質問が予定されていて、判決は2月12日に言い渡される。

(テレビ新広島)

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