がんで闘病中だった経済アナリストの森永卓郎さんが、28日、原発不明がんのため自宅で亡くなった。67歳だった。
大竹まことさん「あんなマネはできない」
生前最後の出演となったラジオ番組の生放送。

(「大竹まことゴールデンラジオ!」27日放送)
森永卓郎さん(67):
はい、森永卓郎~です。家にいます。実は一週間前から体調が急激に悪くなってですね、今ほとんど動けない。この一週間ほとんど何も食っていないんですよ。だからパワーが無くなって今ボロボロなんですけど、きょういけるところまでいきます。
体調が優れない中、強い信念をもって出演した森永さん。
16年以上にわたり番組をともにした大竹まことさん(75)は、29日午後3時半過ぎ、つらい胸の内を明かした。

大竹まことさん(75):
去年の11月ぐらいに歌を歌って、歌の締めくくりに「来年も歌うぞー」という、番組の中で…あの…「約束ですよ」という話をしたんですけど。勇気をもらった方は沢山いらっしゃると思う、と。見習いたいけどあんなマネはできない。本当に、本当にすごい。

ユニークなキャラクターで「モリタク」の愛称で親しまれた森永さん。テレビやラジオのコメンテーターとして経済情報を分かりやすく発信し、“アナリストの先駆け”として活躍してきた。

その一方で、収集家としても知られ、自宅には、コレクターのきっかけとなったミニカーがずらりと並んでいた。
「1、2、はい立ち直った!」「根性で!」
多岐にわたって活躍する中、2023年12月、ステージ4の膵臓がんになったことを公表。その後の検査で「原発不明がん」と判明した。
闘病中も執筆活動を始め、精力的に多くのメディアに出演し続けてきた森永さん。

2024年8月撮影の「オタク会計士ch YouTube」では、「私は3秒で立ち直る方法というのを前からやってるんですよ。1、2、はい立ち直った!って、これで立ち直るんですよ、本当に。がん宣告されてから、その恐怖も無くなりましたから。だからもう今怖いものなし」と話していた。

亡くなる前日もラジオで「きょういけるところまで行きます、根性で!」と話し、生涯現役を貫いた。

葬儀は家族葬で執り行われるという。
(「イット!」 1月29日放送)