食の雑誌「dancyu」の元編集長・植野広生さんが求め続ける、ずっと食べ続けたい“日本一ふつうで美味しい”レシピ。

植野さんが訪問したのは、毎日食べても飽きがこない家庭の味を思わせるカレー専門店チェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」。

愛知にある1号店と工場を訪れ、日常に寄り添う食の魅力を解剖する。さらに、調理師免許を持つCoCo壱番屋の代表取締役社長執行役員、葛原守さん直伝、家庭で真似できる簡単“ココイチ”アレンジ料理も伝授してもらう。

葛原社長とベスト“ココイチ”紹介

カレーハウスCoCo壱番屋の1号店があるのは、名古屋駅から電車と徒歩で約20分の場所にある、愛知県清須市西枇杷島町。

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頼み方は十人十色。ベースになるカレーソースと辛さ、ライスの量を選び、トッピングなどを組み合わせて自分好みにできるのが“ココイチ”流だ。

葛原社長のベストな組み合わせは、「ポークカレー(2辛)+チキンにこみ+チーズとヤサイサラダ+イカ、単品ポテト」。

「『チキンにこみ』が好きです、それにチーズをミックス。一体感が生まれて、ソースにコクが出て最後までソースとご飯のバランスが合う。あと『ヤサイサラダ』にイカを乗せて食べる。ポテトの単品も頼んでカレーと合わせて食べるのが好き」と話した。

対して植野さんは「ポークカレー(3辛)+パリパリチキン+ハーフスクランブルエッグと野菜サラダ、クリーミータルタルソース、完熟カットトマト」を挙げる。

「僕は『パリパリチキン』が好き。皮目のパリパリ具合がちゃんと残っているのがすごい。ふわとろの卵をつけるのと、一番シンプルなヤサイサラダ。カットトマトとタルタルソースも付けたい」と紹介した。

皮のパリパリ感を保つため、ソースをかけないという細かい要望まで入れた、植野さんのザ・ベストカレーだ。

創業時からの歴史を展示する記念館

それぞれのベストカレーの食べ方を披露し、“ココイチ”の無限大の魅力を楽しんだ2人。次は1号店の2階にある壱番屋記念館へ向かう。

「カレーハウスCoCo壱番屋」の始まりは、創業者夫婦が営んでいた喫茶店「バッカス」。

その出前メニューだったカレーが家庭的でおいしいと大評判になった。