「検品したものが流れたら、蒸気を当てます。蒸気を当てることで表面温度が少し上がります。それによって、これから入っていく“バッター液”が乗りやすくなります」と続けて解説する。バッター液をまとったロース肉が、パン粉が降り注ぐ“ナイアガラの滝”へダイブ。
そして、パン粉自体にもある秘密があるという。
ロースカツのおいしさの秘密 その2は「3段式ローラーと強力エアーで独自のパン粉を適度にまとわせる技術」だ。

詳しいことは企業秘密だという“ココイチ”オリジナルの生パン粉は、揚げたときに香ばしい色になり、カレーと合わせてもサクサク感が損なわれないように工夫されている。
3段式のローラーは2つのローラーでパン粉を柔らかく押しつけて、3つ目のローラーで強く押しつけて衣をしっかり密着させているという。最後は強力なエアーをあてて余分な衣を落とす。
「これを行うことで余分な油の吸収も避けられて、カレーに合ったロースカツを作ることができる」とのこと。
衣が剥がれにくく、カレーにつけてもサクサク感のあるロースカツに仕上がる最大の秘訣。この工場で1日10万食以上作っているそうだ。
愛知県一宮市にある壱番屋の本社へ
さらに、植野さんは本社、壱番屋がある愛知県一宮市へ。本社には、カレーに精通した方が多い違いない、ということで社員130人に番組が独自調査を敢行。
カレー大好きな社員130人に、好きなトッピングとおすすめの食べ方を聞いてみた。

第1位:豚しゃぶ(33票)
第2位:パリパリチキン(30票)
第3位:チーズ(27票)
第4位:仕込みとんかつ(22票)
第5位:ほうれん草(19票)
“ココイチ”が誕生してから47年。その歩みの中で、趣向を凝らしたメニューが続々と誕生している。聞けばちょっと驚くようなカレーも。
そのメニュー開発をしているのが、全13名で構成される商品開発部だ。1月17日に出た新メニュー「塩豚角煮ジンジャーカレー」の開発もここで行われた。