愛知県東浦町がフリマアプリ「メルカリ」に出品し、話題となっていた2つの巨大な岩塩が落札され、購入者に引き渡されました。出品されてから9か月、ついに買い手が現れたことに町民からは驚きの声も上がりました。
■2つで5トン超…出品から9か月でついに売れた!
愛知県東浦町で1月28日朝、報道陣が集まる中、落札された岩塩を引き渡すセレモニーが開かれました。
岩塩は2024年4月、メルカリに出品され、2つ合わせて5トンを超える巨大なものです。

購入した大嶋隆美さん:
びっくりしました、本当に。これは大きいな、さてどうやって載せようかなと。感動ものでしたね。
購入した福岡県の大嶋隆美さん(77)は、岩塩との初対面に興奮気味な様子です。

東浦町の日高町長は、少しほっとした様子です。
日高輝夫町長:
これで塩漬けになったらどうしようかと思っていたんですけども。また活躍してほしいなと思っています。
2つの岩塩、かつては町の郷土資料館で展示されていましたが、施設のリニューアルで、5年前から文化センターの機械室で眠り続けていました。

岩塩は2024年4月にフリマアプリ「メルカリ」にそれぞれ30万円で出品され、その後、21万円ずつに値下げしたところ、1月21日に大嶋さんが購入しました。

日高輝夫町長:
売れてよかったというよりも、新たな岩塩の活用先が見つかって良かったなという気持ちが率直なところです。
購入した大嶋隆美さん:
第一印象としては、本音で言うと「えらい安いな」と。
■運ぶだけでも一苦労…いったい何に使うの?
福岡県で自然薯の生産や販売する会社を経営する大嶋さん。ネットニュースで岩塩の販売を知り購入を決意したそうでが、その狙いは…。

購入した大嶋隆美さん:
販売所が去年できまして、面白いものを置かせていただければ話題になるんじゃないかと。
2つの岩塩はそれぞれ重さがおよそ2.5トンと3トンあり、運び出すのも一苦労です。
工具やクレーンを使い慎重に作業を進め、1時間15分かけて何とか岩塩を積み込みました。

購入した大嶋隆美さん:
思ったより大変でした。1人でも(多くの方に)見ていただけることが、この岩塩にとっては一番うれしいんじゃないかな。
新たな持ち主の登場に、町民は…。
東浦町民A:
よく買ってくれる人がおったなと思って。
東浦町民B:
良かったです。いつまでもここに入っていたからね。皆さんに見てもらえれば。
岩塩は大阪からフェリーで海を渡り、29日以降、直売所で展示される予定で、大嶋さんはイベントで貸し出すことも考えているそうです。
(東海テレビ)